2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ディーリアスの衝撃

ふとしたきっかけから、フレデリック・ディーリアスが遺した音楽を聴き込んでいます。 ディーリアスの音楽の特徴は、刻々と変化していく音の色彩でしょう。Wikipediaの「ディーリアス」の項では、「半音階的和声法」と言う言葉が2度登場します。また、ドビュ…

温故知新、ピエール・ブーレーズのこと

先日、職場のある立川駅前のブックオフで、ピエール・ブーレーズのCDをみつけました。「レポン」と「二重の影の対話」が収録されており、たまたま「てんや」で天丼を食べて帰ろうと思って持っていた750円をそのまま投じ、そのCDを買ったのでした。 ブーレー…

とても美しく甘いけれど バーバーのヴァイオリン協奏曲

サミュエル・バーバーのヴァイオリン協奏曲を聴いています。 これまでまったく聴いたことのない曲でしたが、とりわけ第1楽章の冒頭部から旋律が奏でる余りの美しさに少々驚き、「私の知らない美しさがまだあったのか」と、光か何かに打たれたような衝撃を受…

ブリテンとショスタコーヴィチ、ふたつのピアノ協奏曲

ブリテンとショスタコーヴィチとのピアノ協奏曲のカップリングCDを聴いています。 昔読んだクラシックの入門書に、「ブリテンは現代人好みの和音を駆使した作曲家である」と書いてあったことを、未だに私は覚えており、その磁力の影響を受けてか、ピアノ協奏…

「花」と言う詩が出来るまで

昨日、詩を1篇書き上げました。その前に書いたのが昨年の11月でしたから、まさに半年振りということになります。 さすがにこれだけ間が空くと、「詩のこころ」は、すっかり麻痺していました。 学生時代、一緒に同人誌を作っていた年上の人が、「詩作は手作業…

調性があってもいいじゃない? 吉松隆考

吉松隆の第5交響曲を聴いています。正直なところ、「調性」のある音楽を聴くとほっとします。 今はどうなのか判りませんが、以前吉松氏は「現代音楽を撲滅する会」の会長でした。同じ「会」の構成員だった西村朗氏が「現代音楽」に没入していく一方で、吉松…